2018.11.06Blog
衣料品と雑貨を中心になんかワクワクするものを売ってる”クセになる店”のオーナー&タオルソムリエの板谷(はんがい)です。
アマゾン・楽天・ヤフーやその他ネット通販サイトやネットショップ等、皆さんもネットショッピングを利用されてる方も多いと思います。今や食料品を買うにも旅行に行くにもコンサートのチケットを買うにもまずはネットで調べてから。なんて人も多いのではないでしょうか?
実際ボクもネットショッピングは利用してますし、よく書籍などはSNSで誰かが「この本読んで良かったよ。」なんて投稿を見てそれ読んでみたいと思ったらすぐにネットで検索してポチリます。 すると2・3日後には自宅のポストに入ってるから便利すぎてやめられません。
ただ、書籍は中古品でなければどこで買っても値段は変わらないので、わざわざ隣町の本屋さんまで車を走らせて置いてあるかどうか分からないお目当ての本を探しに回らなくてもいいので(田舎町なのでそれなりの品揃えのある本屋さんがない)
書籍のように販売価格が変わらない商品であればそれこそどこで買っても同じですし、むしろ移動時間や探す手間を考えれば利用した方が良いと思いますが、書籍以外の小売り商品に関しては、ネットで買物することが必ずしもおトクに買物ができるとは限りません。
今回は小売のディスカウント業界に身を投じて20年近くバイヤーをしてきたボクが「ネットが1番安い!」と思い混んでるネット信者の方に、ネットで買物するのは便利だけど決しておトクばかりではないですよ。と言う事をお伝えできればと思います。
ここではボクが携わってる繊維業界に関してお話ししていきますが、ウチのような暮らしに直結したお手頃な価格で商品を販売する小売店は、そのお店の大小に関わらず取り扱っている商品の多くを製造している先は中国や東南アジア等、製造原価が安い地域で商品を作って日本に輸入しています。
ユニクロさんやニトリさんにしまむらさんやイオンさんのPB(プライベート商品)などもお手頃な商品は製造先の多くは中国製だったり東南アジア製だったりします。
繊維類に関しては洗濯表示のネームが商品に付いてあるのでそこを見てもらえれば確認できます。
服の裏側の脇腹辺りに縫い付けてあるこんなラベルを確認してみて下さい。
衣料品に関してはその縫製技術の高さでは日本についで中国製が多いのでここからは中国の話をしていきたいと思います。
先にも書いた通りお手頃な価格の衣料品を安く製造するには、縫製技術の高いお隣の国中国は世界の工場的な役割を果たしてます。
最近では中国国内でも人件費の高騰でどんどん製造原価は上がってきてますが、それでもまだまだ安い製造原価を維持して商品を作る事ができてきます。
と言うことは、中国国内には物凄く大量の衣料品があるんです。
それこそ服を作る工場、肌着や靴下のインナーを作る工場、タオルを織る工場にカーペットを作る工場など中国国内のあちこちに沢山の工場があるんです。
当然モノが沢山作られるので有れば、それに伴って余分に作ってしまった商品や企画と少し違って出来上がってしまった商品や出来上がった後に色ムラが分かった商品なんかのワケ有りの在庫品なんかも出てきてしまいます。
ボクが取引をしているディスカウント業界では、そんないろんな理由で溢れてきた商品を安く仕入れてきたり、大手企業さんが作る高価な素材でも製造過程で余ってしまった為に使わなくてなってしまった材料を安く仕入れて生産し商品化する、いわばジェネリック商品を作るメーカーさんや問屋さんの存在があります。
「ジェネリック⁉︎」といえば薬を連想するのが一般的だと思いますが、製薬業界でも薬の開発費用には莫大なお金が掛かりますが、その薬の成分と配合量が分かれば2番手以降の製薬メーカーさんは最初にその薬を開発したメーカーさんの何分の1での費用で済むという、正に2番煎じの価格破壊のあれです。
これはは決して大手企業さんにはできない中小企業ならではの「流通業界のすき間」なのかも知れません。